医療現場で使う『医療器具の仕組み』について理解を深めてみたいと思います!

Atsushi Ozaki Uncategorized, インターン生や留学生のブログ, その他

こんにちは、インターンのATSUSHIです。

 

先日、YOUTUBEで『日本の職人』を紹介する動画を観ていて、

インタビューを受けていた刀職人がこんなことを話しておりました。

 

「まともな刀を作る為には、まずは鋼を叩くハンマーの手入れ、鋼を温める炉の手入れ、

とにかく刀造りに使う道具を良く理解しなくてはならない」と。

 

話が変わりますが、医者や看護師も言わば医療の達人。

そこで今回は医療現場で使う『医療器具の仕組み』について理解を深めてみたいと思います。

 

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【目次】

1.聴診器って外付け鼓膜?

2.なんで水銀で体温が測定できるの?

3.どうやってデジタル体温計は体温を測定しているの?

4.まとめ

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1.聴診器って外付け鼓膜?

 

 

聴診器に関する説明をホームページで検索してみると、

「人間の耳と同じように、聴診器は音の振動を採集する器具だ」と説明しているところがありました。

正直、分かりにくいというかイメージがしにくいですね。

 

こちらの動画は、音に振動がある様子を紹介しています。

この動画では”太鼓の振動”を表していますが、

医療現場になると、”心臓の鼓動”などをチェストピース(集音盤)で捉えて聞いていることになります。

※チェストピースは、患者に当てる円形部分のことを指します。

 

 

人間の鼓膜もチェストピースに似た仕組みで音の振動を感じて聴いているわけですが、

ヒトはチェストピースを設計し、振動=音をより捉えられるように工夫を行ったのですね。

 

聴診器が無かった時代は、医者が患者の心音を聞くために自分の耳を直接胸に当てて音を聞いていたのかもしれません。

 

 

2.なんで水銀で体温が測定できるの?

 

 

水銀体温計の仕組みは、私たちが日常生活で目にする棒状の温度計と同じです。

温度計は気温に応じて赤い液体がグググッと伸びて(じつは液体が膨張している)温度を示してくれます。

温度計で使われている赤い液体は「灯油」を着色をして使っているのですが、

それを水銀に置き換えたのが水銀体温計です。

水銀も灯油同様に熱に応じて膨張と収縮をする性質があります。

 

「そうしたら体温計じゃなくて温度計でも体温が測れるんじゃないの?」と思う方もいると思います(私もその一人)。

 

じつは灯油温度計は空気の温度を測るのに優れているのに対して、

水銀体温計は”空気の温度だけでなく、身体(熱を発するもの)に触れて測定する”際も優れているそうです。

 

用途に合わせた使い方も道具を理解するための第一歩かもしれません。

 

もう一点、水銀体温計には特徴があります。

それは測定した後に、水銀が体温数値のところでとどまってくれることです。

水銀体温計を使われた経験がある方はご存知だと思いますが、

測定値をリセットするためには体温計を振らないと改めて測定出来ない構造になっています。

今となっては水銀は人体に有害であることが分かった為に使われることが少なくなりましたが、

こういった工夫もあり、医療現場では水銀体温計が使われてきたいのかも知れません。

 

 

3.どうやってデジタル体温計は体温を測定しているの?

 

 

最後にデジタル体温計の仕組みについて考えてみたいと思います。

内容がややこしいのですが、個人的に表面的なところだけでも理解しておきたいのでブログに載せます。

 

一つ前の項目で取り上げた水銀体温計は、水銀の膨張具合で体温を測定していました。

デジタル体温計では、電気の流れ具合を体温に置き換えて測定します。

これまた、仕組みが理解しにくいです。

 

デジタル体温計は先端の金属部分に、”半導体”という、

熱に応じて電気の通りやすさが変化する材質が使われています。

 

その性質とは、

低い体温 (温度)だと電気を通しやすい = 体温計がすぐに反応してデジタル数値が上昇する。

高い体温 (温度)だと電気を通しにくい = デジタル数値が変化しにくくなる。

これを利用して体温を測定しています。

 

さらに、”半導体”に通る電気量が一定時間、同じ状態が続くとアラームが鳴って測定終了となります。

 

デジタル体温計を使うときに、”汗をかいていると正しく測定できない”と聞いたことがあります。

汗は水分なので電気を通しやすくしてしまいます。

よって、体温の測定値に影響が生じてしまうのでしょう。

 

仕組みが分かると、理由が分かりますね。

 

 

4.まとめ

 

最近は色んなものが普及して、便利な世の中になった(すごくおっさんくさい表現をしている自分に残念)と思います。

その反面、なんでこの道具でこんなことが出来るの?どうしてそうなっているの?といった、

ささやかな疑問すら抱かずに快適な日常生活を現在進行形で送っています。

身近な道具の仕組みを知ることで、違った視点で仕事道具 = 医療器具を扱うのもまた面白いかも知れません。

 

自分への戒めという意味も含めてこのトピックを挙げさせてもらいました。

ありがとうございました。

 

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